発達障害の改善

ADHD脳は「腸内環境」に支配されている。腸から脳への伝達に注目!

ADHD脳と腸

ADHD脳は遺伝でしょ?と思うひとも多いかもしれませんが、発達障害を抱えるひとに「胃腸」の疾患が多くみられていることが分かっています(とくに腸)

私たちの心は、ある部分では、私たちの腸の細菌によって制御されているようです。

出典:「腸内細菌と脳」は微生物によって制御されているのか?

ADHD脳より先にダメージをくらう「腸」

ADHD脳の原因である腸

ADHDを含む発達障害に胃腸の問題が多いことが最近、分かっています。また発達障害の子どもの中でも、胃腸の問題がある子は、そうでない子どもより、ADHDの「ふるまい」が目立つとの報告も。(↓以下の記事に、詳しい実験データを記載)

「腸」と「発達障害」の深い関係を実験データから分析!先日、発達障害の食事には「腸」が関係していることを伝えましたが、 https://intome.jp/add-meals/ ...

 

さらに、ADHDなど発達障害に、アレルギー疾患も合わせ持つ人が多くみられています(発達障害でアレルギーを持っている場合が多い、と実感しているひとも)

アトピーやアレルギーをもつひと
アトピーやアレルギーがADHDのリスクを大幅に増大させるアトピーやアレルギーをもつ3歳未満の子が、大きくなってからADHDなどの発達障害を抱えるリスクが高いことが分かっている報告をみつけたので...

 

そもそも、アレルギーというのは腸の免疫が弱ってしまうことが原因ですが、発達障害を抱えていて、子どもの頃は腸に問題ない子どもでも、腸に炎症が起きやすいことも報告されています

つまり

  1. 「ADHD+腸に問題」=ADHDのふるまいが目立つ
  2. 「ADHD+腸に問題なし」→成長とともに「腸に炎症」を抱えやすい

という二重の側面で、腸に問題を抱えていない場合でも、成長していくうちに疾患を抱える可能性が高いのです

(実体験ですが、アレルギーが関係する免疫系が腸にあるせいか、私は10歳前後で慢性じんましんを発症しました)

ADHD脳がどうして「腸内環境」と関係するのか

ADHD脳が関係する腸内環境
腸が荒れると、どうして脳に影響するの?

そもそも、腸が何をしているか、ハッキリと知らない人も多い気が(わたしもよく知りませんでした…)

腸がやってることって、食べたモノの消化・吸収でしょ?

腸の仕事

  1. 食べたものの消化・吸収
  2. 人体の中で最も大きな免疫系(体を病気から守る一大システム)
  3. 人体で最大の末梢神経の組織(首から下にある神経の50%以上が腸に集まっている)
  4. 体内で最大のホルモン産生器官(ホルモンとは、あらゆる細胞の活動を調整したり、影響を与えたり、活性化したりする物質のこと)
こんなに色々やってるんだ!

腸は、ただの消化器官だけでなく、想像以上のさまざまな仕事を抱えていて、最近だと「腸は第二の脳」と表現されることも。

こう言われる理由は、腸に脳内にあるのと似た神経のネットワークを持っており、脳からの指示がなくても独自に活動できるからです

わかりやすくいうと、腸は「自分で状況を認識し、判断して、動くことのできる臓器」なのです1)参考:腸を鍛えれば頭がよくなる (腸こそ知力と健康の要)p,19

腸は「自分で状況を認識し、判断して、動くことのできる臓器」

そして最新の研究では、腸が「第二の脳」どころか「腸が脳をコントロールしているのではないか」という仮説まで飛び出しています

腸が脳をコントロールしている

以下、引用すると

最新の神経科学に関する専門誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス(Journal of Neuroscience )」に発表された新しい研究によると、この「第二の脳」は、そのような呼称を超えた、あまりにも賢い存在かもしれない。(中略)

それは何かというと、科学者たちは「中枢神経系が形成されるより前に腸管神経系が現れたと仮説しているため、おそらく結腸内の神経伝達のメカニズムは「第二ではない」可能性があるのだ。

これが真実ならば、哺乳類動物の脳は、まず消化管を通って食べ物を移動することを学び、その後に脳は複雑な体系を取りあげているだけなのかもしれない。

出典:「腸は第二の脳」……ではない。腸内システムは脳をも支配している「第一の脳」である可能性が高まる。それが意味するところは「人間は細菌に理性までをも支配されている」ということで……

 

今回の発見のなにが目新しいのか、というと「結腸の中でニューロン興奮システム」がみられたことで、人間の神経系が出来上がる順番も

  1. 腸管神経系
  2. 中枢神経系

なんじゃないかという仮説。そもそも腸が脳の支持を受けずに動く、唯一の臓器であることも興味深い点だったので、この仮説は信憑性があるように思えます

いままで脳が一番えらいと思ってたけど、まさかの「腸」が影の支配者だったってこと?!

この実験はまだ、マウスの段階だそうですが研究者たちは、ほかの哺乳動物にも適用できると、確信しているようです

腸は「第二の脳」どころか「脳」を超える存在かもしれない

ADHD脳でも「腸内環境」を整えると改善する

ADHD脳が関係する腸内環境

脳がすべての支持を出しているかと思いきや、ここにきて腸内環境こそ、支持する支配者だったのかもしれない、というハナシは驚かされますが

胃腸疾患や、アレルギーをもつ発達障害が多い現象からいって、シックリくるような感じもあります

まだまだ詳しい研究は必要なところだそうですが、腸内環境が大きく脳に影響するどころか、支持の大本だったかもしれないことを認めるなら、腸内環境をどうやって改善するのか?というところ。

ADHD脳など発達障害を改善する「食事療法」として挙げられるのが

  • グルテンフリー
  • カゼインフリー
  • 添加物を取り除く
  • 砂糖の摂取を減らす
  • 低血糖を防ぐ(糖質オフ)

など。

グルテンフリーは「小麦粉」に含まれるグルテンが消化しきれず、グルテン不耐性を産んでいる可能性が高く、事実、欧米ではグルテンフリーの市場規模が年々、増大中。

ちなみに「セリアック病」が判明したテニスの「ジョコビッチ選手」は、小麦粉をやめて2週間経つと「脳の霧」が晴れるようになり、鼻腔も通るようになったとのこと。不調の低迷期を乗り越え、世界王者となりました

グルテンが脳に影響する図
グルテンフリーを図で理解。ADHDや総合失調症などにも効果ありこんにちは、グルテンフリーで「寝起き」や「脳のモヤモヤ」がマシになった、ぷり子@puriko_adhdです 何度も言ってるけど、本...

 

さらに「カゼイン」は牛乳に含まれるタンパク質のことで、牛乳に含まれる糖質も「乳糖不耐性」という日本人も含む多くのアジア人にみられています(牛乳が大人になって飲むとゴロゴロするのもこの「乳糖」が原因)

添加物も砂糖も腸内環境を荒らすものとして注意したいところで、さらに低血糖もADHDの集中力低下に大きく影響しています(朝食のパンをやめて2週間すると、昼食後の眠気がなくなる人も多い)

低血糖で眠そうなひと
「低血糖」は「眠気」にも「うつ」にも関係する。発達障害でも眠気が改善「朝起きるのもやっとだし、日中の眠気もやばい。どんなに長く寝ても、爽快な目覚めとはほど遠い…」 こんにちは、友達から「いつも眠そう...

すべてをやるとなると、相当大変なので、たとえば小麦粉のパンをやめて白米にする、など少しずつ変えてみて、眠気や脳のモヤがスッキリしているかどうかを注意深く、観察してみるのがオススメです

まずは小麦粉(グルテンを含む)パンを白米に変えてみる

白米を炊いたり、冷凍しておくのがめんどいってひとは、「オーツ麦のシリアル」と「水」をカップに入れて、レンジでチンするとおかゆみたいなシリアルが簡単につくれます(アマゾンのレビューにもありますが、玄米粥みたいに漬物と食べても美味しいかも)

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グルテンフリーがセリアック病ではないひとに危険かもしれない、というハナシもありますが、それは穀物を摂らなくなることで減ってしまう「食物繊維」のことで、オーツ麦のような食物繊維を多く含んで、グルテンが少ない(1%)ものを摂るのがオススメ。

ここまで「ADHD脳」が腸内環境に大きく影響することを伝えてきました。最後にまとめです

この記事のまとめ
  • ADHDを含む発達障害を抱える人は、胃腸の問題やアレルギー疾患も合わせ持つ人が多い
  • 発達障害は「腸の問題」がなくても、成長するにつれて「炎症」を抱えやすい
  • 腸の役割は想像以上に多い
  • 腸は唯一、独自の動く器官として「第二の脳」とも
  • 最近では「腸が脳を超える」存在かもしれない、という仮説が
  • ADHD脳は食事で大幅に改善できる

小麦粉に含まれるグルテンってなに?何を食べちゃいけないの?

グルテンの食品に含む含有量などを図で載せている記事はコチラ↓

グルテンが脳に影響する図
グルテンフリーを図で理解。ADHDや総合失調症などにも効果ありこんにちは、グルテンフリーで「寝起き」や「脳のモヤモヤ」がマシになった、ぷり子@puriko_adhdです 何度も言ってるけど、本...

References   [ + ]