発達障害の改善

【ADHDと性格は別】甘えじゃない。特性を知って自己否定から救われる

自由になる女性

「自分がADHD」って知ってから、問題の原因をADHDに求めたり、やっぱり”自分の性格”が問題なんだろうって落ち込んだり、気持ちが安定しない。というか、やっぱり”甘え”もあるのかなあ…

こんにちは、仕事のミスを連発し、不注意型ADHDと診断を受けた、ぷり子@puriko_adhdです。

わたしは自分が「ADHD?」と思っても、しばらくは怠けがちな性格が、作り出した言い訳のように感じ、辛い気持ちを抱えていました

患者のなかには、ADHDをすべての困難の言い訳に利用していると思われることを心配する者もいた1)スーザン・ヤング、ジェシカ・ブランハム「大人のADHDのアセスメントと治療プログラム」p,80

それでも診断を受け、薬(ストラテラ)を飲むと、ADHDの特性が抑えられるようになり

自分の性格だと思っていたけど、ADHDの特性からくるものだったのか

と感じることも多いです

こんな自己肯定感が低いひとの実体験を交えて、ADHDと性格についてお伝えします

「本当の自分って、なんだろう?」

ADHDじゃなくて性格が悪い?

自分ではフツウのつもりでも、周囲から性格の問題を指摘されることが多いADHD。

わたしの場合、周囲から指摘されて自覚した性格は

  • 人見知り
  • 空気が読めない
  • 勘違い多い
  • 被害妄想・思い込み激しい
  • 自己憐憫にすぐ陥る
  • 感情に振り回される
  • 抑圧されている
  • 思いやるなど、相手の気持ちを想像することができない
  • 悪意や敵意には敏感

などです。

自分の性格というか、小さい頃からずっと思考の大半を

できそこないの自分に終始、イライラ気味

というフラストレーションが占めていました

自分をADHDと思うことは”甘え”?

発達障害をもつひとは、それまで経験した数多くの「できない」ことから、ものすごく自己評価が低い性格なのが特徴です。

わたしも「自分がADHD?」と思ってもしばらくは「大げさにして甘えたいだけなんじゃない?」と心の片隅で、自分自身を疑ってました。

小さい頃から、できない自分にがっかりしつづけて、「甘えるな」とか「言い訳だ」とか、どこからともなく、いじわるな声が自分のなかで生まれてます

そんな声にずっと、自分を否定されてつづけていたので、しばらくは

ADHD?→いや、ただの甘えかも

という思考のループを繰り返していました

これまでの自分の失敗経験が多すぎて、簡単には信じられませんでした。

それでも納得できないほどの違和感

それでもなにかが、おかしい。自分の努力では、どうにもならないことがある気がする

そんなうっすら、おかしいと思う気持ちが膨らみ、発達障害について説明している本を読めば

まるで自分のことが書いてあるように感じる

と、共感します。さらに医師が解説している専門書に「ADHDには自己肯定感が極端に低いひとが多い」と知り

自分を長年悩ませた性格は「脳の特性」によるものだったんだ!

と最近やっと、思えるようになりました。

大人のADHDでは、本人は「疾患」という認識を十分もっておらず,自分自身の特性や性格として感じているケースもよくみられます。

そのため,治療に至らないことが多く,二次的に気分障害や不安障害を併発することで,初めて病院を訪れて治療を受けることも少なくありません

また精神科においても ADHD を見逃すこともたびたび報告されている2)創価大学大学院紀要・第 38 集・2016 年 12 月 p,108、といわれています

 

ADHDなのか、性格なのか

大人の発達障害の認識が広がってから、自分はADHDなのか、ただの性格で済ませる問題なのか、悩むひとは多く自分もそのひとりでした

生活に支障があればADHD

いま困っている問題が、ADHDが原因なのか、性格の問題なのかの答えは

生活に支障があるかどうか、になります

ADHDの診断にはハッキリとしたものがないのが現状です。

何かの数値が高いから「はい、あなたADHDね」と、決められる医学的根拠はありません

(※ WAIS-Ⅲ成人知能検査は「特性の1つを知るため」に留まっています)

診断されているひとの多くは、学校や社会生活で支障がでるほどの問題を抱えていて、その問題の原因に「ADHD」と診断されていることになります

わたしも仕事のミスが治らなく、会社からこれ以上、ミスが治らないなら、懲戒免職にするとの伝えられて、自分から辞めました。

この場合は、発達障害により働けなくなったこととみなされ、障害手帳2級が支給されています

詳しくはこちらの記事に書いてあります

adhd-taisyokude-koukai
【ADHDの障害者手帳】診断されたらすぐに申請するべき【失敗談】こんにちは、仕事のミスが多く、不注意型のADHDと診断されたぷり子@puriko_adhdです わたしは「障害者手帳2級」を持って...

性格ではなくADHDの脳の特性

人生の中途まで、本来症状として認められるべき言動が、本人の素のままと判断されつづける発達障害。

以下、「性格」と思われがちなADHDの特性です

  • 言うことを聞けない
  • 我が強い
  • わがまま
  • 自分勝手
  • 不注意
  • せっかち
  • 落ち着きの無さ

こういったことを、性格の問題としてこれまで何度も注意され続けてきたADHD。

しかし生来性の特性は、本人の努力次第でどうにかなるものではないので、当然本人は、追い詰められ自己評価を落としていきます3)田中康雄「軽度発達障害 繋がりあって生きる」成人がADHDの診断を受けることの意義p,157

ADHDの性格が特性によるものだったことに気づくと?

今まで自分の努力が足りなかったり、性格が悪かったりしたがゆえに、人間関係や学業、仕事がうまくいかなかったと思い、 自らを責めていた発達障害をもつ人たち。

うまくいかない理由が、脳の器質的な原因により、そういう状況が起きているという理解の仕方をすることによって楽になったといっているひとは大勢います4)社会臨床雑誌 第 26 巻第 1 号(2018 年 4 月)

自分の性格を受け入れられる

これまでの失敗の数々が、自分の「性格」や「怠惰」によるものではなかったということを知ると、ADHDという診断を冷静に受け止めることができます

服薬治療や、周りで自分を支えてくれているひとへ伝えることで、生活改善へ踏み出していく傾向がみられています5)創価大学大学院紀要・第 38 集・2016 年 12 月p,120

また自分がADHDであると認識したことによる自尊心の低下も見られず、むしろそれを寛容に自分を受け入れる方向へ向かう力としていくのです6)創価大学大学院紀要・第 38 集・2016 年 12 月p,120

「発達障害だから仕方ないよね」ではなく「発達障害」という診断を受けることで、前向きに自分の特性を捉えるようになる

それまで、自分を受け入れることすらも許されなかったADHDが、「診断」をうけるだけで楽になる

それを「甘え」だとか「怠け者」とか揶揄してくる声に、負けずに進んでいきたいと思います

心臓を戻されるハウル
【自己肯定感が低い原因】過保護に育った人間がセラピーで取り戻す「自己肯定感が低い原因ってなに?どうして、自分がこんなに自己肯定感が低いのか原因を知りたい」 こんにちは、ぷり子@puriko_a...

References   [ + ]

1. スーザン・ヤング、ジェシカ・ブランハム「大人のADHDのアセスメントと治療プログラム」p,80
2. 創価大学大学院紀要・第 38 集・2016 年 12 月 p,108
3. 田中康雄「軽度発達障害 繋がりあって生きる」成人がADHDの診断を受けることの意義p,157
4. 社会臨床雑誌 第 26 巻第 1 号(2018 年 4 月
5, 6. 創価大学大学院紀要・第 38 集・2016 年 12 月p,120