発達障害の仕事

【ADHDの障害者手帳】診断されたらすぐに申請するべき【失敗談】

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こんにちは、仕事のミスが多く、不注意型のADHDと診断されたぷり子@puriko_adhdです

わたしは「障害者手帳2級」を持っていますが、障害者手帳を申請することで受けるデメリットは、ゼロでした

申請する前は「障害者手帳」を取得することで、自分に失望し、堕落していくことを恐れていましたが、実際のところ前より心理的負担が減りました

この記事では、障害者手帳の申請を知らず、ADHDの特性が原因で退職してから「障害者手帳」を持っていなかったことすごく後悔した失敗談を書いています

 

ADHDが障害者手帳がないまま退職して失敗

いつも通っている精神科の先生は、事務的に淡々と診察していくスタイルです。

ADHD
ADHD
となりの薬局にいる薬剤師さんが「ADHDの薬は高いから自立支援を受ける」ことをおススメしてくれるほど、手続とか社会制度に詳しくない様子…

そんな病院に通っていたので、ADHDの診断を受けてから1年以上通院していたにもかかわらず、障害者手帳を持っていませんでした。

そのことを知らなかったとはいえ、退職してからすごく後悔しました。

なぜかというと障害者手帳をもっているひとが、退職後「失業保険」を申請すると、通常は90日(3ヶ月)の給付が、300日(10ヶ月)まで延長されるからです。

ADHD
ADHD
もっと早くADHDを証明できる障害者手帳を取得しておくべきだった

 

ADHDが障害者手帳を知った経緯

ハローワークで、自分の退職の経緯(仕事のミスが多すぎて、1ヶ月以内にミスが治らないようなら、退職に同意する契約書にサインさせられた旨)を正直に話すと、窓口のひとがひどく同情してくれて、障害者手帳を持っていれば、延長できる制度を伝えられました。

家に帰ってから障害者手帳の取得の条件を調べると、半年以上同じ診断名(ADHDも含む)で精神科に通っている場合は、手帳を申請できることを知りました。

ですが申請してから手帳が届くまでに、最低3ヶ月はかかってしまうという事実。

しかも失業保険の給付は退職後、1年以内になります。

退職した会社の不手際で「失職票」の到着が遅くなり、そのときすでに退職してから1ヶ月半経っていました。

いまから申請しても、すでに退職後10ヶ月は切ってしまう。

ADHD
ADHD
失職票が遅れたことや、手帳を取得していなかったことなど、退職後に重なった不運を恨みたくなる…

それでも失業手当が退職してから3ヶ月しかもらえないところが延長して給付してもらえる「幸運」に目を向け、申請することに。

事情を説明して先生に診断書を書いてもらい(手帳の申請には診断書が必須)、市役所で申請の手続きを受付してくれた職員の方に

失業保険をもらう関係で早めの取得を希望しています

と伝えました。

事情を考慮してくれたようで、申請してから2ヶ月後(退職後4ヶ月近く経過)、手帳が届きました。

 

ADHDが「障害者手帳」を待っていた間を疑われる

退職してから4ヶ月後に失業保険の申請をしました。

ハローワークの窓口が通常から障害者の担当に変わると、退職してから4ヶ月手帳の取得を待っていた期間を「空白の期間」と思われ、難色を示されました。

またイチから経緯を説明すると「ADHDなど事実確認のため、退職時のことで会社に連絡するかもしれない」と。

退職したときのADHDによる症状を何度も説明

先にも伝えたとおり、会社から「ミスしたら退職する同意書」にサインさせられ、精神的に追い詰められてしまい、逃げるようにして会社を退職していました。

ADHDが理由とは言え、実際ミスが多くて会社に迷惑をかけたのは事実です。

さらに人手不足で、あちこち支障が出ていた会社だったので、これ以上迷惑をかけるのは避けたくて

もし会社に連絡するときは、こっちに一度電話してもらってもいいですか?

とハローワークの方に提案。

さらに退職の経緯を何度も説明していくうちに、ハローワークの方も

「いろいろ大変だね」

と分かってくれたようで、会社に退職したときの状況を確認する電話も来ませんでした

 

失業保険の不正受給と思われた

ミスをして会社に迷惑をかけたとはいえ、ここまで悲惨な状況に追い込まれても「困っていること」すら理解してもらえない。

何度もハローワークで「ミスが治らなくて契約書にサインさせられた」ことや、自分の恥ずかしく思っている特性を言わされ続け、家に帰ってから泣きました。

ここまで悲惨な目に合うほど、自分は迷惑をかけたのだろうか、と。

またハローワークに疑われたことで、ADHDという言い訳を使って逃げているように感じ、自分を信じられなくなりました

ADHDが障害者手帳含め、反省すること

こういう悲惨な体験をしたことを知って、ADHDのひとが失業保険の申請を躊躇してしまうかもしれないので、気をつけるところをひとつだけ。

かかりつけ医に「症状が原因で退職になった事実」を保証してもらう

 

ハローワークでかかりつけ医に、退職時の事情を聞けるかどうか、何度も確認されました。

わたしが通っている精神科は、とても混んでいるのですが、手厚い診断が受けられるわけではありません。

地方にありがちですが、精神科は「どこも満杯」という状況で、薬だけでも処方してもらわないと、困るひとたちが利用しています。

(10名ほど、患者が待合室に待機していても、みなさん数分もしないうちに診察を終えて出てきます)

患者の詳しい事情を知っている病院ではないことと、手帳の取得の際に、先生に急ぎで診断書を書いてもらっていたので、

ADHD
ADHD
また先生に、今度は退職時のADHDの症状についての診断書をお願いするって、迷惑かも

と思い、ハローワークのひとから先生に退職時のADHDの症状について聞きたいと言われても

「先生に迷惑をかけたくない」

と伝えてしまっていました

このとき、精神科の先生から退職時の症状について、確固たる診断がもらえれば、もっとスムーズにいったと思うので、参考にしてください

退職時にもADHDの「人にものを頼めない」が出てた

クビになる少し前、繁忙期で日頃から不満をもらしているひとの仕事を、少しでも軽減しようとしたら、丸抱えしてしまうことに。

結局、納期に遅れて周囲に迷惑をかけてしまうという状況を起こしていました。そんなわたしに

「人にものを頼めない」というのも、隠れ発達障害さんの典型的な症状です1)吉濱ツトム「隠れ発達障害という才能を活かす逆転の法則」p,39

という指摘が。

どういうことかというと、隠れ発達障害のひとは「強い劣等感」を持っています。

この劣等感のせいで、

ADHD
ADHD
こんな私のために誰かの手を煩わせるなんて申し訳ない

とか

ADHD
ADHD
断られるかもしれないし、この程度のことを1人で、できないなんて笑われるかもしれない。頼むのも恥ずかしい

と感じ、人にものを頼むことができなくなってしまいます

確かに、かかりつけ医に「迷惑をかけること」、「辞めた会社に蒸し返すような事態が起きること」をものすごく恥ずかしく感じていました。

ミスしてばかりで、クビになったことも恥ずかしいのに、その上ADHDという特性に理解がない会社に、いまさら「こういう病気でした」と事実の確認をされる。

退職した会社で、笑われることを想像しただけで、気が狂いそうになりました。

「人にものを頼めない」の対策法

劣等感が強すぎて、ものを頼めないADHDのひとは、バランス感覚が強すぎる傾向があるそうです。

たとえば何かをやってもらうと「恩返しをしなければ」という思いに駆られてしまう。

なかにはそれが面倒で頼めないという人もいます

そういう場合「これを頼んだら、これをお返しする」という自分の中で、マニュアルにしてしまうことがおススメです

たとえば

  • コピーを手伝ってもらったら、小さいお菓子をお返しする
  • 資料作りを手伝ってもらったら、会議室のセッティングを手伝う

など、相手が困らずに喜んで受け取ってもらえるような、ちょっとしたお返しを考えておくといいみたいです

お返しをするという前提でいれば、頼みごとしやすくなります。

お互いの関係が対等になるので「申し訳ない」とか「恥ずかしい」と考えていたひとも、頼みごとをする心理的なハードルが下がっていくみたいです

ADHD
ADHD
そんなにうまくいくかなあ?今まで「頼みごとする=恥ずかしい」と思っていたほとんど無意識に近い気持ちが、そう簡単に無くなるとは思えない

確かに、これまでずっと抑えていた「恥ずかしい」を受け止めるのはハードルが高めです。

ですが、自分の「恥ずかしい」という感情をさらけ出してもいいんだ、ということを知れただけでも、ものすごい進歩になります

今後もし「恥ずかしい思いに駆られる」場面に遭遇しても、習慣でその感情を抑えつけてしまうでしょう

そのときに大事なポイントは抑えつけてしまっても、責めないこと。

そして「恥ずかしい」という気持ちを、さらけ出してもいいんだ、という事実を思い出すだけでも、以前よりずっと気持ちがラクになるはずです。

この記事のまとめ
  • 退職を考えているADHDのひとは「手帳」を申請するべき
  • 手帳がないため、取得に時間がかかり、退職してから空白期間が発生
  • 退職の原因は、ADHDの特性「人にものを頼めない」が原因
  • 強い劣等感からくる「恥ずかしい」はADHDの特性が引き起こす「よくある感情」
  • 極度の「恥ずかしい」は、もっていい当たり前の感情として受け入れる

References   [ + ]

1. 吉濱ツトム「隠れ発達障害という才能を活かす逆転の法則」p,39