発達障害の仕事

発達障害が「つづけられる」仕事の特徴とは|実体験と事例から分析

仕事が続く

こんにちは、大人になってから発達障害と診断された、ぷり子@puriko_adhdです

わたしの残念な経歴をザックリと

  • 新卒SE就職→1年後「うつ」で退職
  • 引きこもり
  • 公務員目指す→落ちる
  • ブラック企業に入る→半年もせず退職
  • 会計事務をミスを理由に追い出される

こうした実体験をもとに、発達障害、とくにアスペルガー(ASD)とADHDを併発しているひとが続けられる仕事について、分析したいと思います

そこそこ悲惨な経歴なので、28歳で3社しか経験してないものの、何か参考になればと思い書いてます

(さらっと冷静を装ってますが、ココロの血を流し中…)

発達障害(ASDとADHD併発)の自分が就職と転職に失敗した経験

転職をするひと

アスペルガー(ASD)は想像力がない

発達障害のわたしが社会人に失敗した経験から
・自己肯定感低いのに、なぜか根拠ない自信あり
・劣等感が強すぎて、得意なものすら自信ない
・しかも想像力がない=職業について想像できない
・とりあえず潰しが効く「そこそこ」に就職
・見事失敗
→ADHD/ASDが失敗するのは不可避#発達障害あるある

アスペルガー(ASD)のひとは、想像力がありません

「これをした結果、どうなるか」といった部分で、想像しても全く分からないのです

ただしASの人の中には、自分で選ぶことがきわめて苦手な人もいます。ASの人は抽象的・空想的な思考を苦手としているからです。

スーパーマーケットで働くことや、製造ラインで金属のネジをつくることが実際にはどういうことなのか、どんな結果が生じるか想像することさえ不可能に感じて、そのせいで消極的になってしまうこともありえます。自分が今持っているものと異なるものは何も想像できないために、変化を促す刺激や能力がないのかもしれません。

出典:アスペルガー症候群の人の仕事観―障害特性を生かした就労支援―p,126

なので、必然的に就職してみないと分からないようになってしまいます

このように想像力が限られていることから、おそらくは実際に仕事をしてみることが、その仕事をしばらくの間でも楽しくやれるか、あるいはがまんできるかを見きわめる唯一の方法でしょう

出典:アスペルガー症候群の人の仕事観―障害特性を生かした就労支援―p,127

 

ここで注意すべきなのが、いくつか経験していくうちに、失敗を重ね、自己肯定感がどんどん落ちて「うつ」などの精神疾患にかかることが多くみられます

実際、わたしは新卒で入社した会社に適応できず、うつになって退職し、引きこもって20代前半の時期を無駄にしました

その後もブラック企業に入って、半年もせず辞めたり、福利厚生が充実している会計事務所に入社しました

ようやく続けられそうな職場に入ったと思ったら、思わぬところで「ミス」を連発。

周りに迷惑かけながらも、努力したのですが、全く改善できず…

頑張ってもダメだった経験で得られること

原因不明のミスに悩んだりした時点で

  1. 「こんなに頑張ってるのになんで?」と思うひと
  2. 「自分が悪いんだ」って自己嫌悪に陥るひと

にわかれます

前者は「ちくしょー」って気持ちで頑張りますが、それでもできないので「ここまでやってもできないって、いくらなんでも全部私のせい?」って、ようやく異変に気づきます

後者は「ダメだ、自分は」ってどんどん落ちていきます

実際20代前半の時期は、まさに「後者」でした

正直、新卒で就職したSEの新人研修は、地獄の期間と言われていて、それさえ乗り超えれば、会社に残れると思って頑張っていました

そして現場に配属され「使い物にならない自分」を目の当たりにし、それまで頑張っていたものがプツンとキレてしまいました

どうせ頑張ったって、ダメなんだ…

こんな感じで引きこもって、何もできない自分を責めてばかりいました

けれどその後、20代後半では「どうしてこんなに努力してるのに、できないの?なんかおかしくない?」ってイライラしてました

イライラしつつも、色んな本を読んでいるうちに「発達障害」に気づけました

このことを通して、

どこかで頑張って踏ん張っても「ダメだった」という経験は、大切

だな、と。

願望って「頑張って、頑張って、叶いそうもない」ってチカラを抜いた瞬間に叶ったりします

「頑張ってるけど、これ報われンの?」っていう時期を乗り越えると、手に入ることが往々にして起こります

それで、そういうときはライバルに勝ったんじゃなくて「自分に勝ったとき」だと思います

 

発達障害(ASDとADHD併発)の目指す職場とは

仕事場

発達障害のひとは、それまでの失敗経験から劣等感で自分の「好き」や得意に自信がもてず、「そこそこ」の仕事先を目指します。私もそうでした

いま振り返って気づくことは「そこそこ」っていうのが発達障害にとって、最も難関なんだな、ということ。

でも想像力もなくて、劣等感で「好きなこと」にも自信ないのに、どうやって向いている職場を見つければいいの?

その答えは、ひとによって違うので、各自で見つけるしかないですが、参考までにアスペルガーが続く仕事の特徴1)サラ・ヘンドリックス「アスペルガー症候群の人の仕事観ー障害特性を生かした就労支援」p,81を見てみると

  • 一人で仕事をする…これはもっとも多く報告された好ましい選択肢である
  • 自主性…自分で判断を下す
  • 役割や責任が明確に定義されている
  • 知的な挑戦ができる
  • 技能に対して敬意が払われる
  • 仕事の内容に個人的に興味がある

になります

流れが早い現代を発達障害が生き抜くには

先日、吉濱ツトムさんの講演の記事でも書きましたが

発達障害が未来を生き抜くには

・英語
・プログラミング
・強み(得意・好き)

=このタッグが最強説

「劣等感」や「自己肯定感」が低すぎて、好きなものがなんだか分からなくなっているかもしれません

そういう場合は、自己肯定感を高めるトレーニングをしましょう

参考になる記事を載せておきます

吉濱ツトム
【吉濱ツトム】さんの講演会に行ってきた。最新の欧米の改善法など!こんにちは、大人になってから発達障害と診断された、ぷり子@puriko_adhdです 9/2(日)にウェスタ川越で行われた「吉濱ツ...
プログラミングってSEってこと?

「SE」は本当に、プログラムとか「設計」が好きならいいのですが

  • プログラム設計
  • データベース設計
  • 仕様書・テスト規格書・マニュアルなどの文書作成
  • スケジュール管理
  • プログラミング

など、やることが幅広く、

  • コミュニケーション能力

もかなり重要です

なので”潰しが効くから”という理由なら「SE」はおススメできないものの、「プログラミング」だけは一度やってみたほうがいいです

繰り返しますが、新卒でSEになって「うつ」になって1年で退職して、その後何年か引きこもっていて、友だちにも

最初の就職先って大事だね…

と同情されるほど、SEを選んだのは誰が見ても失敗だったにもかかわらず、”プログラミング”は「やってよかった」と今でも思っています

それほど「プログラミング」で得られるものは多いです

 

アスペルガー(ASD)ばかりのデンマークのIT会社

SEを全員におススメできないですが、環境によっては適応できる場合もあります

アスペルガーの適職はITなのか?の記事でも社員の75%がアスペルガーという「スペシャリスターネ」に触れました

アスペルガーの人たちの特性を活かすように就業環境を整えるなど、会社をアスペルガーに合わせていくスタイルの「スペシャリスターネ」。

そんな会社の雇用スタイルは

  • 従業員は週に20〜30時間労働でOK
  • たいていは1日に5時間
  • コミュニケーションがうまくできなくてもOK
  • 気が向かないなら、愛想よくしなくてもOK
  • 仕事に没頭してシカトしてOK
  • ヘッドホンで音楽聞いててOK
え?本当に、これ全部アリなの?

通常の会社なら許されないことばかりですが、興味が同じひとばかりなので、人と関わりたくない日があっても、誰もムリに話をするよう強制されることはありません

また仕事に関しても

  • 文書で指示

など、アスペルガーのひとの「ストレス」を最小限に抑え、潜在能力を最大限に引き出すために、仕組みがしっかり作られています

そんな「スペシャリスターネ」は、現在、世界中の場所にあります2)specialisterne公式サイトより

  • デンマーク
  • 米国
  • アイルランド
  • 北アイルランド
  • スペイン
  • ブラジル
  • カナダ
  • ノルウェー
  • アイスランド
  • オーストリア
  • オーストラリア
  • シンガポール

また「スペシャリスターネ」は、以下の国でもコラボレーションしています(ただし、地元のオフィスはありません)

  • インド
  • チェコ共和国
  • アルゼンチン
  • イタリア
  • 中国
なんで日本には無いのかな…

日本の会社の障害者への取り組みは以下の記事でも伝えています

就職している人々
【特例子会社】に認定の企業を公開。発達障害も採用する企業など「発達障害でも採用する特例子会社ってなに?サポート万全な企業を知りたい」 こんにちは、大人になってから発達障害と診断された、ぷり子...

ですが、スペシャリスターネほど、進んでいないのが現状です

まずは、劣等感で覆い隠されている「好き」や「得意」を探す「スモールステップ」を踏むだけでも、違う未来になるかもしれません

「好き」がどうしても見つからないときは「プログラミング」や「英語」などを初めてみるのもおススメです

この記事のまとめ
  • 発達障害者(ASDとADHDを併発)の場合、「想像力」がないから適性が分からない
  • 「そこそこ」を目指すと、痛い目をみる
  • 好きなもの、得意なものを見つけるには自己肯定感を上げる
  • これからは「英語・プログラミング・好き」が最強
  • ASDが向いている仕事の特徴を知る

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References   [ + ]

1. サラ・ヘンドリックス「アスペルガー症候群の人の仕事観ー障害特性を生かした就労支援」p,81
2. specialisterne公式サイトより