発達障害の仕事

発達障害に「海外で仕事」は合っているかも。フリーランスもあり

海外移動

小学生の頃、海外を飛び回る仕事に、純粋に憧れてました。だけど劣等感のカタマリで、ムリだとハナから諦めていました

だけど最近になって、ある本を読んで「もしかしてADHDに海外でする仕事は向いているのでは?」とも思うようになって、それ以来ずっと頭の中から離れません

その本は脳の個性を才能にかえる 子どもの発達障害との向き合い方で、ADHDと診断された男性の職業が海外を移動し続ける仕事でした

男性は、国際的な宗教団体のメディアコンサルタントをしていると言う。世界各地の国に出向き、さまざまなプロジェクトの文書を作成し、ひとつの国でする仕事はほんの数週間で終わり、それからまた、次の国に行くのだそうだ。

あとで私は思った。「この人の職業は、ADHDの人にとって理想的だ。ある国に行って短期間仕事をする。(刺激がなくなって)ちょうど退屈だと感じはじめるころに仕事が片付き、次の出張先に向かう。この瞬間でさえ、ジェット機に乗って時速900キロで空を飛んでいる」。1)脳の個性を才能にかえる 子どもの発達障害との向き合い方p,66

この記事は

発達障害だから生きづらい…海外なんて夢のまた夢でしょ

って思っているひとに、発達障害のひとが抱える「生きづらい」は、日本の精神論で解決しようとする風習が原因の1つであることを前提に、海外移動の仕事が合っている可能性を知ってほしいです

(もちろん発達障害が海外に合ってない部分も合わせてお伝えします)

個人的には、日本で暮らしてて、安全だし細やかな気遣いがすごく有り難いと思う一方で、精神論を押しつけてくる部分がちょっと…と思っています

発達障害が海外の仕事に向いている部分

実際に「自閉症スペクトラム」を抱えて日本で生きづらさを感じたひとが、海外で就労しています。その方はベルリンに滞在していて、海外で仕事することについて

間違いなく私にとってはYESであると思います。生活面で言えば、かなり心理的負担が減ったし、人生という大きなくくりで見て豊かになりました。

経済的な余裕や将来の補償など、外国人である面で不利になる部分は多いけども、ベルリンという物価が低く文化が深い街に暮らしていることもあり生活は快適。

アートと自然が多く、多様な価値観という「誰もかれもが変わっていて当然」という空気感には救われています。

出典:自閉症スペクトラムASDが海外移住したら楽に生きられるのか?

 

発達障害が「海外で働く」ことに向いている要素は

  • 多動
  • 察しろ文化」→「ハッキリ文化」
  • 知識欲旺盛→好きな言語なら習得が早いかも
  • 協調性を強要されない

などが挙げられます。さきほどの方も海外で仕事する上で、よかったことに

  1. 確かにコミュニケーションはストレート
  2. ビジネスとプライベートは区切る(※プライベートで仲良くしておかないと仕事しづらいとかない)
  3. ルールはルールでわかりやすい
  4. 外国人だから特に社会からの期待もないし柵もない

出典:自閉症スペクトラムASDが海外移住したら楽に生きられるのか?

 

などの感想が挙げられています。実際、海外に長く滞在したり、永住する日本人の動向を参考までにみてみると、

海外在留邦人推移

年を追うごとに増えています

 

発達障害が海外での仕事に向いていない部分

一方、意外にツラいこととして

  1. 外国人であるが為の苦労は多い(ビザや保険料など、日本よりも厳しい部分も多い)
  2. ハッキリしたコミュニケーションは楽だが、異文化コミュニケーションで違いが出る
  3. ルールは問答無用(書類がダメならアウト、仕事で成果がなければアウト)
  4. 海外に住んでもASDの特徴は残ったまま

出典:自閉症スペクトラムASDが海外移住したら楽に生きられるのか?

という側面もあります。その他、考えられることとして鈍感になれない面があると、厳しいかもしれません。たとえば

  • 店員さんがメニュー間違えた?まあ、いっか。
  • 約束してた人が来ない?まあ、いっか。
  • バスが動いていない?まあ、いっか。
  • だれだれが自分の悪口を言っている?まあ、いっか。
  • もしかして、わたし変なこと言っている?まあ、いっか。

出典:海外生活を楽しく送るコツは、いちいち気にしない「鈍感力」?

など「割り切る」よりも「きちんとしたサービス」を一番優先したいひとにとっては「海外で仕事」は苦痛かもしれません

ただ逆に考えると、働く側からすれば、日本ほど精密さを求められない柔軟さが海外にはあるといえます

発達障害に向いている国

では発達障害に向いている国はどこになるのでしょう?

現況として、実際に日本人の長期滞在者が多い地域を参考にすると

地域別長期滞在者推移

アジアがダントツです

アジアのメリットは、ざっくりいうと

  • 低コスト
  • 気候が暖かい
  • 日照時間の多い国

などです(※もちろん細かい事情は国によって異なります)

また格差が少ない国はヨーロッパ、旧ソ連諸国に多くみられ

1位 スロベニア 23.7%
2位 ウクライナ 24.6%
3位 デンマーク 24.8%
4位 スウェーデン 24.9%
4位 チェコ 24.9%
6位 オランダ 25.1%
7位 ベルギー 25.9%
8位 スロバキア 26.0%
9位 モンテネグロ 26.2%
10位 ベラルーシ 26.5%

以上の国が上位10カ国になります

こうした生活環境も重視しつつ、凸凹の「凸」の特性を活かすことも視野に入れたいところです

発達障害が海外で働くのにあると便利なスキル

海外需要スキル

海外で需要のあるスキルをみてみましょう。上記のイラストは海外で必要とされるフリーランスです。上位から需要の高いものを順番に並べると

  1. デザイン
  2. 経営コンサルタント
  3. WEB開発
  4. ライティング
  5. マーケティング・PR、デザイン
  6. ソーシャルメディア

などがフリーランスのスキル2)http://freelance.peopleperhour.comになります

ちなみにフリーランスというと「自由な側面」が目立ち、自己管理できない発達障害には向いていないと思うひとも多いかもしれませんが、発達障害にとって1人でやれる仕事はメリットも多いです

自閉症スペクトラムを抱えるテンプル・グランディンも

テンプル・グランディン
テンプル・グランディン
フリーで仕事ができれば、社会のしがらみから解放され、能力を発揮できる

と主張しています

(以下の記事↓の後半で、1人で行う仕事のメリットなどを伝えています)

悩む女性
adhdとアスペルガーを併発。「無表情」に気づかない発達障害ADHDとアスペルガーを併発?「ちょっと前にADHDって診断されてから、いろんな本読んでたら、アスペルガーの傾向が強いことに気づいた…A...

 

発達障害が「海外」なんてムリなのか?

ぶっちゃけ、日本で適応できないのに、海外とかムリでしょ

こんなふうに思う人も多いかも知れません

ただ経験上、「年功序列」の考え方が染み付いている企業では、幅広くこなさないといけない下っ端の事務仕事こそ、適応が困難な可能性も否めません

わたしも、いままで自己肯定感がもてず「そこそこ」の仕事ばかり選んできました。

いくつかの職を経験して痛感したのが、失敗が多くて、自分の強みを軽くみてしまい「そこそこ」の仕事こそ発達障害にとって、最も苦手なんじゃないか、という事実。

希望的観測にしか聞こえないかもしれませんが、歴史に名を残す人物に発達障害の要素は多くみられることから、狭いポイントで強みを発揮すると、どこまでも飛躍する可能性を持っています

そうなるために大事なのは、価値観です

自分の中で何が合っても「譲れないもの」をハッキリすることが強みを探し出すコツです

価値観の上に「好き」が根ざしてたりします

視覚優位のひと
【視覚優位】ADHDの適職を認知特性から考えると、突破口になる 認知特性ってなに? 視覚優位だけど、適職って何だろう? 自分の強みを知りたい こんな疑問を...

ここまで読んで「海外ムリ…」って感想をもったら「日本っていいとこあるのかもしれない」って思考になれるので、それはそれでOKかなと。

 

結局「日本が一番だな」って感じるのもいいと思うし「あれ?意外と合ってない?」みたいなパターンもあると思います

移住しないで、行ったり来たりするっていうのもアリなので、多動が強いひとの選択肢に入れてもいいかと。

何にせよ、英語ができるといいですよね

この前まで、英語に全く興味なかったのに、最近このブログを書いてて、英語ができたら…と思うことが多々あります

発達障害の資料が日本の文献だと限界があって、海外の方が行動療法なんかで一歩進んでいるので…

なので言語習得には「読むしかない…」みたいな動機づけがあるといいのかもしれません

(とはいえ、めんどくさくてGoogle翻訳に頼ってます…)

発達障害と分かって、自分のできない部分を自覚するのは大切です

が、日本の生きづらさに自己肯定感をつぶされて「できる部分」を軽視してしまうのは、本当にもったいないです

最後に引用させてもらった、実際に海外で働いている方のブログも載せておくので、参考にどうぞ。

References   [ + ]