発達障害の改善

【聴覚過敏のADHD】脳は耳の付属品説。サウンドセラピーの有効性

聴覚過敏の耳

先日「聴覚過敏」について、つぶやきました

そこへ「 @norikiyo777t」さんから、有益な情報を伝えてくれるリプが。

相手がハナシているときに、注意散漫になってしまう現象が「聴覚過敏」にあり、不快な音をシャットダウンしていることが原因かもしれない、という興味深い記事でした

さらに、その記事にあった本が気になり、読んでみると「サウンドセラピー」で、80%のADD患者(多動のない注意欠陥障害)の症状を改善し、副作用の薬を断ち切らせることに成功したとありました

さらにADHD患者の症状(気が散りやすい・衝動性・活動過多など)については、約半数が症状の改善を、残りの半数はニューロフィードバックと呼ばれる神経可塑的な治療を受けているとのこと

【神経可塑的】…神経系は外界の刺激などによって常に機能的、構造的な変化を起こしており、この性質を一般に“可塑性“と呼んでいる(出典:コトバンクより)

ノイズキャンセリングで集中力が大幅に向上して、聴覚過敏の自覚が強くなっている自分としては

サウンドセラピー?ADHDの注意欠陥に効果あるって、気になる!

という好奇心をくすぐられ、調べてみました

聴覚過敏のADHDは「注意散漫」の問題が深刻

聴覚過敏だから騒音をシャットダウン

たとえば、仕事中に上司から「仕事の手順」を教えてもらっているシーン。

そんなときに仕事とは関係ないもの(上司の指先のササクレに意識が向いてしまうなど)に意識がそれずに、長く集中して聴いていられる能力に強く依存するそうで

集中力とは「自分の思考を聴く」ために、寄生的な情報を排除する能力

だということを踏まえると、注意欠陥障害は「意識を集中できずに、聞いていなかった」ことに起因するかもしれない、ということ。

「脳はいかに治癒をもたらすか」によれば、サウンドセラピーは直接、前頭葉に届くわけではなく、入力された感覚刺激を処理する皮質下のさまざまな領域に達するそうで、刺激されるのは

  • 大脳基底核
  • 報酬回路
  • 網様体賦活系
  • 前庭神経核
  • 迷走神経 など

✓脳の皮質下への働きかけ

サウンドセラピーがなぜADHDに効果をもたらすのか?というと

それは脳の一番上にある薄い層、皮質の下にあるがゆえに「皮質下」と呼ばれる部分に働きかけるからで、

皮質下の脳は、そのきわめて洗練された実際の機能をシカトされてきた歴史があるという…

理由は以下の2点。

  1. 脳の奥深い位置にあるため、以前の技術ではアクセスができなかった
  2. 多くの単純な動物の脳は皮質下の組織しか持たず、これらの動物は、人間には備わる「高度な」思考能力を持たないために、「 皮質下の脳は単純である」と考えられていた

私たちは複雑で自動的な動作(歩行のようなきわめて「自然」なものも含む)を二ステップ で習得する。まず、あらゆる細部に注意を払いながら学習する。たとえば、子どものピアノ の練習を想像してみればよい。この意識的な学習の段階は自動的なものではなく、心的努力  の集中を必要とする。それには、 前頭前野(額の背後に存在)と皮質下(脳の奥深く)の 神経回路が関与する。

聴覚過敏のADHDに効果的なサウンドセラピーとは

聴覚過敏の耳

つまり今まで全然注目を浴びてこなかった「皮質下」への刺激で、脳が機能的変化や構造的変化を起こすことから、サウンドセラピーは有効であるということが分かりました

とくにADHDを抱える人は、(思考、運動、バランス維持のタイミングを調整する)小脳の体積が低下していて、それが待てない衝動性の問題を抱える子供の「行動のタイミングをうまく計れない」につながります(注:改善すれば、体積も大きくなる)

サウンドセラピーは「小脳」とそれに結びつくついた前庭系に大きな影響を与えるため、

  • 報酬を処理する脳領域(何かを達成したときに快感情を生む)
  • 注意をキープすることに関与する皮質の領域

などを活性化して強化するとのこと。

さらに音楽と運動療法による前庭系の刺激は、注意に関与する神経回路の一部を構成する他の皮質化の領域、大脳基底核への信号の送出を引き起こします

大脳基底核は、目の前の課題と関係ないことをしない、脳を抑制する注意力をキープ(集中力の維持)しますが、ADHD当事者は、それが小さいことが分かっています

ただADHDの改善に「高速音読」も効果がみられていて、まずはコチラを試すのも有効かもしれません(タダだし)

音読する少女
【音読は脳に効果あり】ADHDが前頭葉を鍛える方法こんにちは、ぷり子@puriko_adhdです。 最近、発達障害に関する資料をよんでいて と感じました(裏付けもあります...

ちなみに「中耳の筋肉」と表情の関係性も気になりました

なんでも「中耳の筋肉」、アブミ骨筋を調節する「顔面神経」は、まぶたを上げ、表情をコントロールする筋肉を調整していて、誰かの話に興味をもつと、その人の音声の周波数に合わせられるよう中耳の筋肉は収縮し、まぶたは開いたまま。つまり表情に出てくる

それが自閉症の子供の多くは、顔面神経が機能していないため、うつろな表情にみえる。彼らの顔の筋肉は平坦で、表情の豊かさに欠けるとのこと