発達障害の改善

見えない違いー私はアスペルガーは表現力が逸脱!全ページカラー漫画

見えない違い私はアスペルガーの表紙

こんにちは、ぷり子@puriko_adhdです

先日、本屋でみつけたこちらの本

フランス人のアスペルガー女性の日常をカラー漫画で表現しているのですが、すごく共感できる部分が多く、なにより表現力が逸脱です。

それと本の最期のほうにある

人付き合いは疲れのもとになります。1時間の社会活動のあとには、しばしば1時間の休憩が必要です

に共感したのでつぶやいたところ、

予想以上の反響が寄せられました。

この本は、人と違う自分を持て余して、孤独を感じているすべての女性に読んでほしいです

見えない違い「私はアスペルガー」の内容

見えない違い「私はアスペルガー」の主人公「マグリッド」は27歳で、彼女がまだ自分を「アスペルガー」だと気づく前の窮屈な日常から、

Googleで検索してはじめて「自閉症」の可能性に気づいて、周囲の人や環境と”どう折り合いをつけていくか”、までの数年を追っています

マグリッドの好きなものは

  • 動物
  • ポカポカ暖かい日差し
  • チョコレート
  • ベジタリアンフード
  • 子犬と猫に囲まれ

などで、猫たちのゴロゴロいう鳴き声に日々癒やされながら、のんびりするのが大好き。

そんな彼女も仕事場では、騒音や人の話し声に悩まされ、トイレに逃げ込むほど「疲労」でいっぱいに。

 

見えない違い「私はアスペルガー」のコマ1見えない違い「私はアスペルガー」のコマ3

出典:見えない違い 私はアスペルガーより

 

仕事場で疲労困憊になって帰ってきて、ゆったりとした服に着替えて、ようやくホッとするマグリッドに「わかるわかる」と。

日常の困りごとが多くて悩んでいたある日、「Google」で検索してはじめて「アスペルガー」の可能性に気づくマグリッド。

有名な精神科医に診てもらうと

「自閉症なら、わたしの目をまっすぐ見ることができないはず」と冷たくあしらわれます

けれど、もう一度「信頼できる精神科医」を検索して相談すると「アスペルガー」の可能性を示唆され、「自閉症情報センター」で検査の予約ができるように。

とてもとっても長い間、待ったマグリッドはようやく2日間の検査を「自閉症情報センター」で受けます

見えない違い「私はアスペルガー」の一コマ4出典:見えない違い 私はアスペルガーより

テストの内容は自閉症情報センターによって異なりますが

  • 知能テスト
  • 精神運動テスト
  • ADOSテスト
  • ソーシャルワーカーとの面談

などを受けます

そして2ヶ月後の結果で「アスペルガー症候群」と認定され、「発達障害」の仲間入りで喜ぶマグリッド

彼氏をはじめ周りのひとは自閉症の一種と診断されたのに、喜ぶ姿に戸惑いますが、マグリッドは

”当たり前じゃない”のが当たり前になったんだもの!」と喜びます

「自分の限界に耳を傾け…私自身に敬意を払うの。その権利があるんだもの!」と。

出典:見えない違い 私はアスペルガーより

そして自閉症情報センターの紹介で「アスペルガーの会」に参加して、同じような悩みを抱えるひとが他にもいることを知り、勇気づけられます

またマグリッドの周囲のひとたち(友だちや主治医)に自分が「アスペルガー」であることを伝えますが、なかなか理解されず

「何いってんだ?」「全然フツウそうじゃん」「あなた、ちょっと内気なだけよ」「そんなの言い訳にするなよ!」

出典:見えない違い 私はアスペルガーより

など、言われ放題。

それでも、ずっと我慢してた「飲み会」に参加しない、と自分を尊重できるようになります

けれど彼氏からも「アスペルガーを言い訳にしている」と理解を得られず…

そんな理解してくれない彼氏とマグリッドは、別れる決心をします

「私は今まで自分をどうにか鋳型に収めようとしてきた…おかげで自分が何者かするわからなくなっちゃった」

出典:見えない違い 私はアスペルガーより

その後「障害労働者資格認定」を取得し、職場の人事部長に相談します

耳栓か防音ヘッドホンをつけることを認めてほしいと。

すると「朝早く」か「お昼休み」に限ってのみなら、OKといわれ、なかなか理解されません。

「上司からの指示も口頭ではなく、書面でほしい」と伝えますが、直接上司に相談しろ、といわれ、繁忙期にはあんまり期待しないほうがいいかも、とも。

何も変わらないことに嫌気がさすマグリッド。

それでも彼女は、自分と同じ苦しみを抱える同志をみつけて、決起会を開くなど行動的になっていきます

そして「いとこ」のアドバイスで、「ブログ」や「動画」でフランスでの自閉症の理解を広めるために動き出します

夢だった「社会心理学」で博士論文を書くことを目指して、自閉症、心理学、コミュニケーション学の勉強も並行し、

なんとYouTubeの来訪者が50万人を突破します

(↑はフランス語で話されているので、①フランス語の字幕を出して、②日本語に自動翻訳してみたのですが、難解かもしれません…フランス語が分かるひとのために置いておきます)

忙しくなるマグリッドは外出時には

  • 耳栓
  • 防音ヘッドホン

など持ち歩くことで、敏感に反応してしまう自分を守っています

ほかにもアスペルガー症候群のためのサバイバルキットが本の最期の方で紹介されているので、気になる方は読んでみてください

見えない違い「私はアスペルガー」は可愛いだけじゃない

この本は、可愛いイラストで共感できる内容だけでなく、専門的な知識も後半で伝えています

「スプーン」でアスペルガーの活力が図れる

アスペルガーについて勉強していくうちに、スプーン「何杯分」という単位で、日々使うエネルギーを表現する「スプーン理論」を知ります

自分のエネルギーの消耗に気づかず、バタンキューしてしまうことが多いので、スプーンで意識していくことは画期的ですね

女性のアスペルガーは診断が出ることが少なく、自分の苦しみをなかなか周囲に分かってもらえません。

そんな苦しみを伝えながら、職場で感じる「緊迫感」と「騒音に対する敏感さ」とか、一コマ一コマに共感してしまい、主人公の「マグリッド」がとても愛らしいです

何より、この本をよんで

わたしはいいんだ、これで

と自分にOKを出せたこと

一人で苦しい思いを抱える女性が、ひとりでも解放されることを願って、さいごに勇気づけられる著者の「ジュリー・ダシェ」さんのコトバを載せておきます

私はこの作品を

あなたたちに捧げます。

社会の規範から逸脱しているあなたたちに。

あなたたちの”違い”は問題ではありません。

それはむしろ答えなのです。

ーージュリー・ダシェ

↓原作のジュリー・ダシェさんのブログに飛びます(フランス語です…

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