発達障害の仕事

ADHDは仕事が遅い?ミスしないで、急激に早くなる方法

仕事が遅いひとがミスしないで早くなる
上司から「仕事が遅い」って怒られた…職場でADHDって言い出せなくて、ミスがでるよりかはマシと思ってたけど、改善しないとヤバいみたい…どうしたら、ミスしないで早くなるの?

こんにちは、26歳で不注意型の発達障害(ADHD)と診断されたぷり子@puriko_adhdです。仕事が遅くて、上司にしょっちゅう怒られていました。

わたしは、焦ると必ずミスするので、どうしても遅くなりがち。

そんなひとが、仕事が遅いのを改善するために、いろいろ試してみた結果、体感スピードとしては2倍速になって、上司に驚かれたくらいなので、参考になるかと思います。

ADHDは仕事が遅い

仕事中、自分では一生懸命やっているのに上司から「遅い」とよく言われていました。

なので意識して早くすれば、今度はミスや漏れが出てくる。

ミスもなく、早く正確に仕上げるのは、うっかりミスが多かったりするADHDにとって、至難の業ですよね。

それでも仕事場では当たり前に求められる「早く正確に」というスキル。

そんなADHDのひとに、仕事が早くなるコツがあるのです。

ADHDが仕事で遅いのを改善するには

意識して「めんどくさい」をやる

現代は「めんどくさい」が口癖の人がたくさんいます。

帰って夕飯作るの、めんどくさいなあ。コンビニで買って帰ろ。

こんな風に、日常のさまざまな場面で、出現してくる「めんどくさい」。けどこの瞬間に、「めんどくさいこと」に踏みとどまってやるようにすると、先延ばしが減ります。

それだけでなく、「お菓子の誘惑」に勝てたり、「依存症」の克服、「やる気が出ない」なんて解決しそうになかった問題も、解決します。

めんどくさいをやる力 = 「ウィルパワー(意志力)

なんて言われたりもします。

意志力が強い人って、収入も高くて、幸せな結婚してて、充実した人生を歩んでるイメージかも。けど自分とは、人種が違うよ。

私も、こんな風に思っていました。生きる世界が違うんだとなあと。

けど、「めんどくさい」ことを踏みとどまっていくうちに、仕事のスピードが加速するのは、もちろん、その他にも

  • 「先延ばし癖」が治った
  • 「ミス」が激減した
  • 「おやつ」の誘惑に、打ち勝てるようになった

ので、その体験談を踏まえて、解説していきます。

何もかも、めんどくさい

もともと、極度のめんどくさがりだったでした。そんな私が就職先に選んだのが、システムエンジニア(SE)。

システムエンジニアを簡単にいうと「めんどくさいこと」を効率的にするひとです

だから、「めんどくさいこと」を率先して、片付けてしまうよりも、「めんどくさい」をヒントに、効率化していくスキルが求められていました。

つまり「めんどくさい」と思うことが許されて、めんどくさい作業を、次からしなくても済むようにした人が、ヒーローになる世界だったんです。

けど仕事が合わなくて、転職した先の「会計事務所」で働いてみると、今度は「めんどくさいを丁寧にこなす人」が、勝者の世界だったのです。

「めんどくさい」を無くすことよりも「めんどくさい」に丁寧に向き合うなんて、「効率悪くない?」と思っていた最初は、とても仕事が遅く、そしてミスばかりでした。

それから周りを観察すると、仕事が早い人は「めんどくさい」ことこそ、とても几帳面に、真っ先に片付けていたのです。

それを見習って「めんどくさい」ポイントで踏みとどまってみると、先延ばしが減って、余裕を持って、仕事に取り組めるおかげで、仕事のスピードが早くなるだけでなく、以前よりミスが減りました。

「めんどくさい」を踏みとどまるごとに、不思議な爽快感に満たされて、めんどくさいことを、あえてやるって大切なんだと実感しました。

「めんどくさい」をあえてやるなんて、時代錯誤だし「修行」じゃない?

修行、そうなんです。ウィルパワー(意志力)は修行で鍛えられるんです。

ウィルパワー(意志力)は鍛えられる

「スタンフォードの自分を変える教室」でウィルパワーについて知り、「自分を操る超集中力」でウィルパワー(意志力)は鍛えられることを知ったのです。

「スタンフォードの自分を変える教室」(原著名:《The Willpower instinct》)は、著者のケリー・マクゴニガルさんが、スタンフォード大学で、「意志力の科学」という講座を開いたところ、4週間後、この講座を受講した人の84%が「意志力がアップした!」との結果が出たそう。

 

ウィルパワーは少しずつ減っていく

そもそもウィルパワー(意志力)は一定の量があるため、1日かけて、少しずつ消耗します。朝は満タンだったウィルパワーも、夕方になると、減っています。

使っていくうちに、疲労が蓄積されていくウィルパワー(意志力)は、筋肉に似ていると言われています。

仕事で疲れた帰り道、駅ナカのコンビニで、スイーツを買ってしまったり、アパレルショップで、衝動的に高い服を買ってしまった経験はありませんか?これが、朝の意志力が満タンの状態だったら、起こるか想像してみてください。

減るシーン
  • キーボードを操作し、パソコンで企画書を作っているシーン
  • 手先に意識を集中させて、編み物をしているとき
  • デザートを食べたかったけど、ダイエット中だから我慢した。
  • 勉強中、集中できないことに気づき、頬をぱんぱんと叩いた。
  • 妻(夫)に文句を言われて、言い返したかったけど、できなかった。

(メンタリストDaigo『自分を操る超集中力』より)

仕事中だけじゃなくて、デザートを我慢するシーンでも使ってるんだ!

こういった「デザート」を食べたい衝動を回避するのが、「習慣化」によるウィルパワーの節約です。

習慣化で、ウィルパワーを節約しよう

それまで、ウィルパワー(意志力)を節約することばかりに、気をとられていたので、習慣化することで、鍛えられるなんて、目から鱗でした。

それから、少しずつ「めんどくさい」ことをやるのを踏ん張ってみると、徐々にウィルパワー(意志力)を使って、頑張っていた作業が習慣化されていくので「先延ばし」しないようになっていることに、気づきました。

この「めんどくさい」に耐えるのが永遠に思えて、気が遠くなる。いつになったら、習慣になるのかな?

習慣化までの日数は、さまざまな説があって、代表的なのは、21日間です。

そして、習慣化をより加速させるための”ルール”をいくつか紹介します。

ただ結論からいえば、習慣化を加速させる最大のポイントは、めんどくさいことをやってみて、仕事の質がどう変わっているかを、観察していくことです。

「めんどくさい」ことをやってみて、仕事の質がどう変わっているか(ミスが減る、スピードなど)を、観察してみる

習慣化を加速させる

  1. 科学者として「自分を観察」する
  2. 細かく作業を分ける(チャンクダウン)
  3. 小さなステップから踏む(ベビーステップ)
  4. 何があっても、自分を責めない

 

「科学者として自分を観察する」

例えば、自分の仕事がどのくらいで終わっているか、正確に知っていますか?

私は、エクセルに作業時間を記録してみました。

すると、前回は「3日間かかっていた」作業を、今回は「2日間で終わらせよう」と意識しはじめます。

ポイントは自分の中でのノルマだから「絶対守らないといけない」ってことは、ないのです。

それになんの意味があるの?

意識するだけで、姿勢が全く異なってきます。

意識して気づいたこと

  • よく使う単語を、辞書にマメに登録した方が、その後の作業時間がものすごい減る
  • マウスよりも、キーボードのショートカットをなるべく使った方が、早い
  • 準備せずに取り掛かっていたために、やり戻しが多く発生している

など、その場では早く終わらせようと思って頑張っていたことが、実は「非効率的」で、逆に、「めんどくさい」ことに踏ん張った方が、全体的に見て、作業時間が大きく減っていることに気づきました。

それとここまで、読むと

めんどくさい場面で踏みとどまる=ウィルパワーを鍛える

を知っているので、次のような「めんどくさいな」と思うシーンで、

  • 皿洗い
  • 部屋の掃除
  • たまっている書類の整理

に遭遇しても、「ウィルパワー(意志力)を鍛える場面だ」と思い、踏みとどまれると思います。

そんな風に毎回、意識して、思い出すようにしているうちに、習慣化されていきます。

細かく作業を分ける
やっぱり「めんどくさい」って思うと「先延ばし」しちゃう。

そんな時は、めんどくさい作業を細かく分けてみましょう(チャンクダウン)。

書類整理だったら、大分類、中分類、小分類の順に分けていく。

企画書作成だったら、

  • 思いついたことを付箋に次々に書く
  • 順番を入れ替えたり、不要なものは捨てる
  • 文章を肉付けしていく

などです。

小さなステップから踏む
家の掃除をしてみたけど、キリが無くて、だんだんイライラしてきちゃって、家族に八つ当たりしちゃったよ

習慣化するには、絶対に小さなステップを踏むこと(ベビーステップ)がオススメです。

掃除だったら、一度にすべてこなそうと思わずに、

  • ベッドメイクをする
  • テーブルを拭く
  • 靴を脱いだら、しまう

のような、ごく小さなステップを、毎日の習慣にしていきましょう。

何があっても、自分を責めない
普段以上に、ウィルパワー(意志力)を使ってるせいか、夕方になるとイライラがすごくて「自分ってなんてダメなんだろう」とか思っちゃう。「進歩しないな」とか。

習慣化を試みているときに、できなかった自分を責めたりすると、すべて投げやりになってしまうことがわかっています。

なので、できなかった日があっても、絶対に責めないことが大切です。

最初のうちは、どのくらい使っても大丈夫か、見積もりできないから、失敗したように感じても、実験の結果を受け取った程度に、思いましょう。

繰り返すうちに、習慣化されて、節約されるようになれば、ある日ふと「数ヶ月前の自分とは全然変わったな」と気づくことが、絶対にありますよ。

仕事中のふとした場面で、「めんどくさい」と思ったら、チャンス。試しに、踏みとどまってみましょう。そして踏みとどまっていくことを続けているうちに、仕事のスピードが早くなっているはずです。

 

効率化されていく現代は本当に便利で、助かってはいるけど、意識して意志力を鍛えるシーンを作らないと、意志力が低下して、不注意がいっぱい発生するのかもしれません。

「仕事が遅い人に、知ってほしいこと」のまとめ
  • 「めんどくさい」をあえて、踏みとどまってみる
  • 「めんどくさい」ことに取り組む=ウィルパワー(意志力)を鍛える
  • 「習慣化」でウィルパワー(意志力)を節約しよう
  • 「習慣化ルール1」:科学者のように自分を観察する
  • 「習慣化ルール2」:細かく作業を分ける
  • 「習慣化ルール3」:小さなステップから始める
  • 「習慣化ルール4」:何があっても、自分を責めない