発達障害の改善

【吉濱ツトム】さんの講演会に行ってきた。最新の欧米の改善法など!

吉濱ツトム

こんにちは、大人になってから発達障害と診断された、ぷり子@puriko_adhdです

9/2(日)にウェスタ川越で行われた「吉濱ツトム」さんの講演会に行ってきました

吉濱ツトムさんが何度もおっしゃっていましたが、普段は料金が「数万単位」の個人セッションをやっている吉濱さんの講演が無料です

にもかかわらず、かなり濃密な内容でした

なんと休憩なしで2時間聞いていて、正直「発達障害に関する事前知識」がないと「?」な部分があるような内容でした

終始聞き漏らさないように、書いてきたA4のノート8枚分に渡るメモを、この記事でまとめました (撮影、録音など禁止でした…

吉濱ツトムさんの講演会を聞くにあたって

吉濱ツトムさんのプロフィール

まずはザックリですが、吉濱ツトムさんのプロフィールから

  • 幼少のころから自閉症、アスペルガーとして悲惨な人生を歩む
  • 発達障害の知識の習得に取り組み、あらゆるアスペルガー改善法を研究し、実地に試す
  • 数年後、「典型的な症状」が半減。26歳、社会復帰
  • 同じ障害で悩む人たちが「口コミ」で相談に訪れるようになる
  • 以後、自らの体験をもとに知識と方法を体系化し、カウンセラーへ。
  • 個人セッションに加え、教育、医療、企業、NPO、公的機関からの相談を受けている。

講演会中、吉濱ツトムさんはずーっと「早口」でしかも「休憩なし」でした

フツウにすごい

しかも聴いている側も、ずっとぶっ通しで聞きつづけられたのは、彦麻呂風な観客いじりとか、冗談を頻繁にはさみながら進行してたから、かなと。

ちなみに吉濱ツトムさんのIQは、180超えているそうです(アインシュタインはIQ160)

吉濱ツトムさんの講演会で使う「コトバ」の意味

まずはじめに、吉濱ツトムさんの講演を聞くにあたって

  • 発達障害=「ADHD、アスペルガー」
  • アスペルガー=「受け身のアスペルガー」
  • ADHD=「多動、衝動性が強いADHD」

という意味で使うと説明。

(ちなみに、講演内容には出てきませんが、愛着障害=「広義の意味で発達障害」とも言っていました

講演会の最後で紹介された「具体的な対処療法」は

毎日やって、約3割が改善する

そうです(最低でも1割)

吉濱ツトム講演会の内容

吉濱ツトムさんによると、発達障害のひとは基本的に、慢性的に体調不良を抱えています

  • 肌ツヤがいい
  • 年齢不詳
  • 骨格がしっかりしている

→なのに健康体ではない!

体調不良→うつ→いらんことを考える→人間関係もめる

だいたい、こんなサイクル。 けれど発達障害はダメな存在ではなく、凹凸があるだけ、です

発達障害=ダメな存在
発達障害=凹凸がある存在

現に、環境によって「発達障害」と言われないひともいます だから環境に適応できないひとを「保護しよう」はちがっている、と。

すなわち発達障害は

個性であり、病理である

ということ。

この「病理」というのは、機能しない状態を指します

発達障害のひとには、実際に「キレやすい」という「精神病理」も、たしかにあるとのこと。

(このキレやすいは「行動抑制」が効かないためで、後半に具体的な改善方法を書いています)

発達障害者が「欠点」「短所」ばかり見てしまう理由

人間は本来「恐怖のかたまり」であって、古代は50%の人間が殺人で死んでいます

一方、現代に恐怖はありません

ですが、その古代の防衛本能による「否定的認識」への意識集中が、いまもつづいています

「短所」「欠点」ばかり、見出そうとする

例えば、音楽プレーヤーの変遷はすさまじいです

「カセット→CD→MD→iPod→iPodTouch…」

  1. カセットめんどくさい
  2. CDかさばる
  3. MDだと曲が足りない
  4. iPodは、クルクルするボタンの回転操作が面倒
  5. iPodTouchは、タッチ式で便利だけど、音が硬い

じゃあ、ハイレゾのコンポを使う、するとやはり面倒…

のように、どんどん進歩しているのに、必ず人は不満を見出します

この性質の由来は

脅威に集中しない限り、生きのべられなかった

ことからきています

 

同調圧力により異端の排除

仕事環境によって適応できないことから「発達障害=”変わり者”」とされてしまいます

父が「凹凸」で、母が「定型」だと、子供に遺伝する確率は30%です(「軽度」を含めると99%は遺伝するとも)

ひと昔まえの工場なら、ずっと同じ作業でも成り立っていた仕事が、いまは機械化で同時並行作業ができないと厳しいほどになっています

事務でもITを使いこなす「幅広い能力」が求められています

こうした現状をふまえて、大事なことは

短所と長所は表裏一体

この見方なしで発達障害の特性は活かせない、と。

たとえば「多動のADHD」はハナシが飛びまくります

これは「発想力」「連想する能力」が極めて高いことを表しています

「この前、焼き肉食べたんだけどさ(ハナシ途中)」「そうダイエーのお肉、安いよね!」「…。」

というかぶせ気味で相手をさえぎって、言いたいこと発言してしまう、よくある光景。

一見、ハナシが飛びまくりの困ってひとに見えますが、見方を変えると、「焼き肉」というキーワードから「ダイエーのお肉が安い」という連想まで、つなげていくスピードが早いといえます

アスペルガーについて

アスペルガーは突発的なことに対応できません

一方で、スイッチが入るまでが大変だけど、何か自分にとっての「やるべきこと」が見つかれば、永遠にやれるのがアスペルガーです

そういうアスペルガーに有効なのが

  1. 短所をリストアップする(ノートでもPCでも)
  2. 長所に変えて、そこを集中して「できる環境」をつくる

これだけです

 

視覚優位のアスペルガー

視覚優位のアスペルガーは、授業に集中できない要因のひとつに、視野に入ってくる情報が多すぎることが挙げられます

そこで教室にある「掲示物」をすべてカーテンで覆ってみると、成績がUPしたそうです

これは会社でも応用できて「パーティションで覆う」ことで「ミスが減る」などの効果も報告されています

また授業中、先生のハナシに集中できないお子さんに 「先生のハナシを一切聞かなくていい」 と伝え、ひたすら参考書をやるように指示したところ、なんと学年トップになった事例もあるそうです

視覚優位のひと
【視覚優位】ADHDの適職を認知特性から考えると、突破口になる 認知特性ってなに? 視覚優位だけど、適職って何だろう? 自分の強みを知りたい こんな疑問を...

 

吉濱ツトムさんが教える具体的な改善方法

ここからは、講演会のパワーポイントに表示された「具体的な治療法」です

吉濱ツトムさんの「個人セッション」を受けたひとの一言が

「こんなに具体的に伝えてくれるんですね。市のカウンセリングでは、ハナシを聞いてくれるだけでした」

と言われたそうです

(ちなみに「傾聴※は悪化するから、ダメ」というハナシも後述しています)

※来談者傾聴療法とは…来談者の話をよく傾聴し、来談者自身がどのように感じ、どのように生きつつあるかに真剣に取り組んでいきさえすれば、カウンセラーが知識を教えなくても、来談者自らが気づき、成長していくことができるというもの

才能を伸ばすための具体的な改善方法

日本の「精神医学」はすごく遅れていて、精神医学が進んでいる国は

  • イギリス
  • アメリカ
  • スウェーデン

になります これらの国の精神医学界で「科学的に確立されてる方法」をひたすら挙げていくと

  • 運動興奮
  • ストレスマネジメント
  • TEACHプログラム
  • SST
  • PEC
  • アサーション・トレーニング
  • メタ認知の開発
  • ワーキングメモリーの開発
  • 抑制機能の開発
  • 応用行動分析
  • ペアレントトレーニング
  • 認知行動療法
  • マインドフルネス的認知療法
  • ACT的認知行動療法
  • メタ認知療法
  • 自立訓練法
  • 行動活性化療法
  • 構造化
  • 有酸素運動
  • EMDR
  • 共感性の開発
ワーキングメモリを鍛えるとADHDが改善。テストとアプリ紹介「ADHDの症状を改善するのにワーキングメモリを鍛えるといいらしい。でもワーキングメモリって、どうやって鍛えられるの?」 この記事...

ここまでが科学で確立されている方法です ここからが「精神医学界」で科学的に確立されていないものの、一定の効果がみられる方法です

  • サバイバル体験
  • スモールステップによる成功体験の獲得
  • 環境設定
  • 環境圧力
  • 体グセの是正
  • 雑談と聴くふりを中心としたコミュニケーション技法の獲得
  • 分子整合栄養医学
  • ローカーボ(糖質制限)
  • 独自固有の先天的長所の伸展と活用
  • セールスレター的文章力
  • 才能への誤解を解く
  • 記憶術
  • 空間と儀式の確率
  • タッピング
  • モノマネによる共感性の開発
  • 伴奏者の確立
  • アウトソーシング

先ほど伝えた「来談者傾聴療法」がよくない理由ですが、市のカウンセラーは

  1. ハナシを聞いて
  2. 「なるほど、辛いですね」というだけ
  3. 話させることで本人に気づかせる

けれどこの「自分が話すことで、気づく」というのは「知識があるひとに限ったこと」で、現在の欧米の精神医学では「指示する」がメインだそうです

トラウマ、イヤな記憶ほど溜まりやすい

カウンセラーに、話せば話すほど「嫌な記憶」を強化してしまうことから、かえって悪化する場合があるそうです

確かにカウンセラーに話すと、1回目はすごく良くて、ひたすら話せてスッキリします

けれど、家に帰ってからカウンセラーにハナシたことで、記憶が強化されてしまう落とし穴が。

これがアスペルガーの「フラッシュバック」と書け合わさり、さらに悪化します

「集団に付け狙わている気がする

「〜気がする」のままなら、まだ客観視できてる状態です

この客観視が「メタ認知」を指しています

 

「労働」には「褒美」が不可欠

子供の教育の例を用いますが、本質的に大人にも知っておいてほしい人間の本質なので、記載します

子供の教育ルールはシンプルで

宿題やったら、スマホ、ゲームOK

にするだけ

宿題という「労働」をやったら、褒美を与えてOKにします

こういうと「モノでしか操れない子に育つ」という識者もいるようですが、 「給料もらえないのに、クソ上司にアタマ下げられるのか?」 ということ。

人間の本質は

褒美があるから、人間らしくいられる

なので、基本的にモノで釣るっていうのはOKで

  1. スマホを取り上げる
  2. やることやったらOK

ちなみに褒美はすべて取り上げないと、ダメとのことです

褒美は「全部」取り上げておく

お小遣い制度も「1ヶ月500円」よりも「風呂掃除1回50円」のほうが、効果的だそうです

労働なしの「報酬」が人を腐らせる

 

才能の誤解

才能とは

  • はじめて取り組んだのに、妙にうまい
  • ソフトの吸収が早く、伸ばせる

ものです 。そして

  • 好きなことは自動的に見つかる
  • 才能は勝手にみつかる

というケースはごく稀だそうです

才能を語る上で切り離せない「ITの本質」

ITの本質は

  • なかぬき
  • マッチング

です

どういうことかというと、たとえば、カウンセリングに来る人で 「相撲取りのチクビを見ただけで、誰だかわかる」 ひとがいるそうです

親にしてみれば「そんなこと出来たって」だけど、ITの進化が目覚ましい現代で、それは特殊な技能につながる可能性大なのです

ネットがない時代は、自分の適性に合うひと「1000人」に会えませんでした

だけど、今は特殊技能が際立ったひとこそ、才能が開花できる環境になってきています

そして、これからは

  1. 英語
  2. プログラミング
  3. 強み

のタッグが最強になります

しかしこの「強み」はメタ認知が弱い発達障害のひとにとって「わからない」ことが多く また

こんなもの出来たって、何もならない

と、得意なものでも劣等感で覆われてしまう場合が、ほとんどです

プログラミングするひと
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吉濱ツトムさんが指摘する発達障害の根本的弱点

  • No Go開発
  • メタ認知開発
  • ワーキングメモリー開発
  • 注意機能開発

「過集中」っていうのはよく言われていますが、ごく稀で「台風の直撃」くらいの確率だそうです(最近多いですが…笑)

覚えておいてほしいのは

自分の得意なことでも「つまんない」はよくある

ということ

多動のひとは「天才」の要素がありますが、新奇のものに飛びついてしまいます

これは「抑止機能」がやたら弱いせいで、発達障害のひとは「才能豊か」なのに

  • 情緒弱い
  • 身体弱い
  • 抑止機能が弱い

などの弱みを改善していくことが、大きなポイントです

具体的な方法としては

  • 3食しっかり食べる
  • 低血糖☓
  • 7〜8時間睡眠
  • 運動
  • NoGo

食事の注意点ですが、

  • 糖質控えめでタンパク質多め
  • 野菜かタンパク質を先に食べること
  • パンとか小麦粉類だめ
  • 米を少し食べる
  • ローカーボ
  • 3時のおやつは理にかなっている(血糖値が下がりすぎない)

小麦粉がダメと「ヤマザキパン」のセミナーで発言して、場内ざわついていたようです笑

腸
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手っ取り早いのは行動を「監視」するのがポイントで、たとえにライザップを挙げていました

そして聞き慣れないコトバ「No Go」ですが

基本的に、発達障害は自己管理が弱く、これは扁桃核が小さいか大きいかになります さきほどの「NoGo」で自己管理能力を鍛え、生産性の高いことをやり続けると「扁桃核」の暴走がおさまります

「やりたい」と思った瞬間に1分待つ

 

それと2日に1回ジョギングも有効です

時速6km(スロージョギング)でOK

ほんとは、時速9kmが前頭葉の発達にいいようですが、とりあえず時速6kmでいいそうです ジョギングする前の注意点ですが

  • 内股走りを治す
  • ストレッチをしっかりやる

のがポイントです

ジョギングは「内股走り」を治し、しっかりストレッチをやってから

基本的には

  • 運動
  • 睡眠
  • 食事
  • 抑止機能(1分→ほめる→2分)
  • 目標達成で情緒安定させる
  • 稼ぎに直結する技術を身につける
  • 子供のうちからNoGoを前提に、スマホを与える
  • なんでもかんでも禁止は☓
  • ポイントは即時にべた褒め

最後に繰り返しになりますが、抑止機能を使う上でのポイントとして

  • 人間はクズ
  • 子供はクズ

という締めくくりでした(先生も最後がこの終わりってすごいよね…と)

際限のない「自由」が才能をなくさせる

吉濱ツトムさんの講演会を聞いてみて

欧米の精神医学界で「科学的に裏付け」されている改善法をはじめて知るなど、それなりに有益でした

また著作を読んで、共感することが多いひとから、なんとなく自己流でやっていたことについて(食事療法など)ハッキリ「必要な改善法である」と確信が得られたということが、有益でした

(ジョギングはじめようかな…)

ただ途中でメモすることが多く、それについて説明しきれず終わってしまい、これは個人的に調べてみた方が「理解できる」という意味なのかな、と思いました

ちなみに当初の予定では、パワーポイントを写メで撮影してもらうつもり、だったそうですが、直前になって川越市役所から「撮影禁止」と伝えられてしまったようです

(先生は「予定が狂った」とボヤいていました…)

最期に講演会内容の実践できる改善法を繰り返すと

改善法
  • 3食しっかり食べる
  • 低血糖を防ぐ(野菜・タンパク質から食べる、糖質は「米のみ」で小麦粉☓)
  • 7〜8時間睡眠
  • 運動(2日に1回スロージョギング)
  • NoGo(1分我慢)